浄土平 星空|雲の上で星を浴びる基本ガイド 2025年版
はじめてでも迷わない“場所・時期・月齢”の最短ルート
浄土平 星:場所・標高・アクセス(開通期間/規制の注意点)
- 場所:福島県・磐梯吾妻スカイライン上の高原エリア(磐梯吾妻国立公園)
- 標高:約1,600m。平地の霞や街明かりの層を抜けやすく、星のコントラストが高い
- アクセス:福島市側/裏磐梯側のどちらからもスカイライン経由。夜間は路面・濃霧・強風に注意
- 開通期間:例年春〜秋に開通、冬期通行止(時期・時間は年により変動。最新情報を必ず確認)
- 規制:火山性ガスや気象で臨時規制あり。案内・掲示・係員の指示に従うこと
- ベース:駐車場周辺は足場が安定。ライトは“赤色”で最小限、建物灯から距離を取る
重要:道路状況・開門時間・ガス警報は当日情報が最優先。無理な滞在は禁物、撤退判断を常に用意。
見頃の時期と月齢の選び方(ベストシーズン早見)
夜半〜明け方に天の川のコントラストUP。透明度も上がりやすい。
天の川が最高潮。夜半以降に頭上を横断。人出も増えるのでマナー徹底。
空気が澄み、星座の形がくっきり。風が強い日は山影で雲待ち。
- 月齢の鉄則:新月期を最優先。半月以上でも月没後/月出前の“暗い窓”を狙えば勝機あり
- 当日の読み方:雲量・風向風速・高層雲の動きを時間軸でチェック。雲待ち15分×数回が山域のコツ
- バックアップ:風が強い/ガスで覆われたら、風下の陰や標高を下げる代替へ即切替
浄土平 天気 星|“今日の空”の読み方 2025年版
〈案内人ユイ〉山の夜は“数字だけ”で決め打ち禁止。動きを見て当てにいこ。
チェック手順:雲量・風向風速・気温・火山ガス情報
まず暗い“窓”(月没後/月出前)を決定 → 雲画像で“隙間の通過時刻”を推定 → 風向に対して 風下(山影)をセカンド待機に設定。露点が気温に近ければレンズヒーター必須だよ。
- 低層雲:標高で突入しやすい。視程が落ちたら標高を下げる
- 中〜高層雲:星のコントラストを奪う。雲の縁を狙って短期決戦
- 風:4m/s超で体温とブレが一気に悪化。稜線の肩か風下へ
- 気温:真夏でも高原は冷える。体は防風>保温の順で守る
- ガス・規制:案内表示が最優先。体調変化を感じたら即撤退
雲の動きと“雲待ち15分×数回”戦略(撤退判断も)
- 1st:高原の開けで構図を作って待機(ライトOFF→暗順応15分)
- 2nd:風下の陰へ移動(植生や地形の影で体感風速↓/三脚ブレ↓)
- 3rd:標高を下げて雲層の下で雲間勝負。次の“暗い窓”まで粘る
- 視程が20m未満の濃霧/ガス警報
- 平均風速8m/s超 or 体感で操作が乱れる
- 体温低下・濡れ・手の痺れが出たとき
レーダー&衛星雲画像(動き重視)/風予測(標高差を意識)/月の出入時刻アプリ。
通信が弱い時に備えて事前にスクショ保存が安心。
注意:路肩での長時間停車は不可。安全確保と表示遵守が最優先。星は逃げないから、今日は“整える日”でもいいのだ。
標高1600m
— ⛸️chie⛸️🦢🫧໒꒱⭐️ (@milky_tink_333) August 11, 2025
浄土平から見た満天の星空
Notte Stellata
この一切経山を登り切ると魔女の瞳が見下ろせます☺️
写真は夫のiPhone16Pro
山の日タグ祭りは13日までです。
皆様のとっておきの写真見せてくださりありがとうございます♪#羽生選手に贈るEchoes_of_Mountains#羽生クラスタ登山部#羽生結弦 pic.twitter.com/mTn4RxVAMA
浄土平 星空指数/浄土平 星指数の使い方
〈案内人ユイ〉数字は“目安”。動きと組み合わせて、当てにいこ。
どの指数を見る?(アプリ・衛星雲画像・高層雲)
- 月没後/月出前の暗い時間帯を先に固定
- その時間に合わせて移動&待機を設計
- 衛星雲画像をアニメーションで確認
- 自分の滞在地点を雲の縁に合わせる
- 平均風速4m/s超→風下の陰へ
- 気温−露点差が小さい→レンズヒーター必須
数値別アクション:高い日/普通の日/低い日の動き方
- 暗い窓に合わせて構図先行で待機
- 混雑想定:ライトは赤色固定・声量は半分
- 撮影は“短期決戦→休憩→再挑戦”のリズム
Tip:高層雲が僅かにある夜は、コントラストが落ちる前に“1本目”を取り切る。
- 雲待ち15分×数回で縁を拾う
- 風下の陰をセカンドに設定
- 露点差が小さければ、ヒーター+拭き取り“押す→離す”
Tip:シルエット構図(稜線・地形カーブ)は薄雲でも成立しやすい。
- 標高を下げる/方角チェンジで雲層の外へ
- “観望”に切替(寝転びマット+保温ボトル)
- 撤退も英断。次の新月へ備えよう
Tip:雲の切れ間5分勝負は“動画→良フレーム切出し”も手。
90秒ルーチン(ユイの当日フロー)
- 月の出入と暗い窓を決める
- 衛星雲画像の動きで窓の時刻を微調整
- 風向に対して風下の陰を候補に
- 露点差チェック→ヒーターON/OFF判断
- 1st(高原の開け)→2nd(風下)→3rd(標高↓)の順で機動
浄土平 星空スポット|安全・暗い・開けている場所
〈案内人ユイ〉“立つ場所”で半分決まるよ。風と光から逃がして、空を広く取ろう。
浄土平駐車場周辺(足場安定・導線明快)
初めてはここから。建物の灯から距離を取り、ライトは赤色固定。南〜西の空が広く、天の川のアーチも合わせやすい。 風が当たる時は車体を風よけにして、三脚に重しを。
遊歩道の高台・稜線の“肩”(風対策が鍵)
低空まで抜けるハイコントラスト席。強風と足元に最大注意。風に煽られたら無理せず撤退、稜線直上は立たない。 暗順応15分を取ってから露出を決めると歩留まりが上がる。
磐梯吾妻スカイライン沿い展望ポイント(停車ルール厳守)
視界がワイドで前景が作りやすい。路肩での長時間滞在は不可、安全な駐車帯のみ利用。車のライトは安全確保のうえ早め消灯、 ドアの開閉も静かに。ライトは必ず赤色で。
標高を下げる“逃げ場”(雲・強風時の代替)
高所が雲やガスで塞がれたら、風下の陰 or 標高を下げて雲層の外へ。高湯温泉側や土湯温泉側の開けで 雲間勝負に切替。夜間の迷走を避けるため昼に候補を確認しておく。
駐車・トイレ・夜間導線チェックリスト
- 駐車帯/退避所の位置と出入口を日中に確認
- トイレの最終地点を把握(自動販売機の有無も)
- ライトは赤色固定、スマホ輝度最小
- 風向きに対し風下の陰をセカンド待機地に設定
- 濃霧・ガス・強風は即撤退。星は逃げない

イベント情報|浄土平 星まつり&浄土平 星空観察会
〈案内人ユイ〉“みんなで見る夜”は空の熱量が段違い。マナーと装備はちょい多めに。
浄土平 星まつり:開催時期・見どころ・行動フロー
- 大型望遠鏡・星空解説・星座レーザー案内
- 天の川シーズンの“濃さ”を体感できる標高
- 初心者も参加しやすいライトなプログラム
- 日没前着で駐車&導線確保(トイレ位置も)
- 観望ピークは宵〜夜半。遅い時間は空きやすい
- 撮影派は会場から少し離れて光と音を回避
- 赤色ヘッドランプ(白色は足元だけ)
- 防寒+防風:薄手ダウン/シェル
- 折りたたみマット・ブランケット・保温ボトル
会場到着→駐車・退避・トイレ確認→ライトを赤色固定→暗順応スタート
解説や望遠鏡に参加。写真は短期決戦→休憩のリズムで
人出が落ち着いたら天の川アーチを狙う。風が出たら風下の陰へ移動
浄土平 星空観察会:参加方法・予約のコツ・家族連れの注意点
- 最新の開催情報・定員・集合場所を確認
- 必要があれば予約(先着/抽選)
- 当日は時間厳守:集合→ガイダンス→観望
※集合場所・装備指定・写真撮影の可否など、主催の指示が最優先だよ。
- 寒さ対策を一枚多め(首元と手先)
- 小腹満たし・温かい飲み物・カイロ
- 照射注意:子どもライトも赤色に
- 観望列の近くで三脚を広げない
- レーザーポインタ使用の時間は撮影を停止
- 撮影は会場端〜離れた暗部で静音運用
雨・雲が多い夜は?(ユイの切り替え術)
- 星座解説・望遠鏡の仕組みを学ぶ日にする
- 雲間が出たら5分の瞬発撮影に切替
- 翌夜に備えて風下の逃げ場をロケハン
イベント共通チェックリスト
- 最新の開催情報(開始時刻・場所・中止判断)を確認
- 赤色ヘッドランプ・マット・防寒(風を遮るシェル)
- 保温ボトル・行動食・モバイル電源(スマホ&ヒーター)
- 現金少額+キャッシュレス、トイレ位置は日没前に確認
- 写真目的なら会場から距離をとる前提で計画

撮影ガイド(星空フォト)
〈案内人ユイ〉“数値で迷わない”ための現場プリセット、置いておくね。
クイック設定プリセット(現場コピペOK)
- 14–24mm/F2–2.8
- 15–20秒(流れるなら10–13秒)
- ISO 3200前後(露出短縮時はISO↑)
- WB 4000K目安/RAW推奨
- ピント:明るい星でMF固定+テープ
- 14–24mm/F2.8–F3.5
- 8–12秒(コントラスト向上)
- ISO 1600–2500
- WB 3800–4200K
- 前景を活かして“夜景+星”構図
- 14–20mm/F2–2.8
- 6–10秒(ブレ・流れ抑制)
- ISO 4000–6400
- WB 4000K/ノイズは後処理
- シルエット構図/連写→良フレーム採用
カメラの基本設定(迷ったらこれ)
- レンズは広角14–24mm、開放付近で
- 露出は15–20秒を起点(星が伸びたら短縮)
- ISOは3200前後(露出短いほどISO↑)
- 明るい星で拡大MF→無限遠手前に山
- リングはテープ固定(不意のズレ防止)
- WBは4000K基準、RAW前提で後調整
- 2〜5枚連写で歩留まりUP
- レリーズ or 2秒セルフでシャッターショック回避
- 強風時は10秒以下に短縮+重し
スマホ撮影のコツ(ユイ流・最短)
- ミニ三脚+クランプは必須
- 地面や欄干に置く場合は水平を確保
- 風がある夜は露出短めで連写
- シャッター5–10秒/ISOは自動か低め固定
- ピントを無限遠に(マニュアル可なら固定)
- 星が線になったら露出を短く→複数枚合成
- ハイライト↓/シャドウ↑で星を立たせる
- ノイズ低減は控えめ(星が溶けるため)
- 歪み補正で稜線をまっすぐに
※機種の「星空/天体」モードがある場合はON。露出を短めに振って枚数で勝負だよ。
構図づくり(浄土平ならでは)
稜線は細いシルエットで。画面下1/3に置くと空が主役に。
火山地形のカーブを前景に。広角14–18mmで奥行きをつくる。
極少量の街光で立体感。露出は短め、ゴーストに注意。
風・結露・三脚対策(“続ける”ための装備)
- センターポール最下げ+重し(袋に石)
- 脚は前2+後1で風上に踏ん張る
- 10秒以下露出+連写でヒットを拾う
- レンズヒーターをフード外に軽く巻く
- 露点が気温に近い夜は常時ON
- 拭く時は押す→離す、こすらない
- ヒストグラムで山が左寄りならOK(黒つぶれ上等)
- フレーミングは水平優先(後でトリム可)
- 失敗原因を声に出して整理→次の1本で修正
安全とマナー
〈案内人ユイ〉“暗く・静かに・短く”。守れる人だけが、次の星空も守れるんだ。
光と音の配慮(赤色ライト・車灯・フラッシュ禁止)
- ヘッドランプは赤色モード固定(白色は足元だけ短時間)
- スマホは輝度最小+ナイトモード、通知はサイレント
- フラッシュ・ライトの連続照射NG(周囲の暗順応を壊します)
- 安全確保のうえ早めに消灯(ハザード長時間点灯は避ける)
- ドア開閉は静かに。音楽・会話は半分の音量で
- 三脚列の後ろを横切らない(赤ライトで合図して回り込む)
ユイの合言葉:「見える光は出さない、出す光は見せない」。手のひらで隠して地面だけ照らすと◎
火山性ガス・強風・濃霧:撤退ラインの決め方
- ガス・規制表示は最優先。エリア指定・ルート変更は即従う
- 体調不良(頭痛・吐き気・めまい)を感じたら直ちに離脱
- 視程< 20mの濃霧/機材や衣服が濡れ始めた
- 平均風速8m/s超 or 体感で操作が乱れる
- 手の痺れ・震え・集中力低下が出たら即終了
迷ったら「次の新月も来たい?」で判断。帰るが勝ち。
撤退も技術。風下の陰 → 標高を下げる→無理なら温泉で体を戻す、で次夜に繋げよう。
夜間運転と野生動物・路肩停車の注意
- 徐行&カーブ手前で減速。濃霧はフォグ+路肩目印を頼りに
- 路肩での長時間停車は不可。必ず駐車帯・指定場所へ
- 乗降は歩道側から、車幅灯のみで静かに
- 小動物の飛び出しに備え視線は遠近スキャン
- 撮影者の三脚列に向けてライトを当てない
- 退避時は合図→徐行→停止の順で
反射板・非常停止板・小型ライトをトランクに常備。「見られる安全」を仕込んでおこう。
星空マナー宣言(チェックしてから出発)
- 赤色ライト固定・スマホ輝度最小
- 強光・大声・長時間の車灯点灯はしない
- 表示・規制に従い、危険を感じたら撤退
- 路肩占拠はしない。指定場所のみ利用
- ゴミゼロ・痕跡ゼロ。次の人に暗さを残す
ユイより:守れる人が増えるほど、星は濃く見えるよ。
宿泊ポイント完全版(目的別に選ぶ)
〈案内人ユイ〉“近い・出やすい・温まる”が正義。星に近い拠点で夜を育てよ。
エリア別:こんな人に合う/移動の感覚
高湯温泉エリア
スカイライン福島側の玄関口。夜のリターン短で、雲待ち→温泉→再出撃が現実的。 硫黄泉で体の芯から温まるのも強い。
- 向いてる人:初夜勝負・短期決戦/温泉好き
- 移動感覚:浄土平まで30〜45分目安(天候・路面で変動)
- 注意:夜間外出の可否・駐車出入りは事前確認
土湯温泉・野地温泉エリア
標高が稼げて冷え・風に強い宿が多い。雲が巻く日は“風下の陰”を取りやすい位置。
- 向いてる人:二夜目の粘り/家族連れの温泉ステイ
- 移動感覚:浄土平まで40〜60分目安
- 注意:山道の濃霧・凍結期は無理しない
飯坂温泉エリア
食事・買い出し・深夜の補給が安心。市街地ベースでコスパ良く、悪天の切替に強い。
- 向いてる人:予報読みで動く機動派/食事重視
- 移動感覚:浄土平まで60〜80分目安
- 注意:夜の復路は休憩を挟み安全第一
裏磐梯・磐梯高原エリア
昼は湖沼群やトレイル、写真スポットが無限。連泊向けで、晴れ待ちの“昼が濃い”。
- 向いてる人:家族連れ・昼観光も全力派
- 移動感覚:ルート次第で60〜90分目安
- 注意:戻りが遅い日は翌朝に回す判断も
福島市内ステイ
価格・交通・食が揃うオールラウンダー。予報を見て当日判断しやすい拠点。
- 向いてる人:コスパ重視/悪天スイッチ派
- 移動感覚:浄土平まで60〜80分目安
- 注意:駐車場の出入り自由を要確認
宿選びチェックリスト(夜の実用に効く)
- 夜間外出の可否(門限・駐車場の出入り自由/深夜のインキー対策)
- 駐車環境(屋根・段差・出入口の幅/夜間照明の明るさ)
- 乾燥・洗濯(乾燥室・ランドリー/機材を広げる“拭き場”)
- 温泉営業時間(遅戻りOK? 朝風呂の有無)
- 朝食時間(テイクアウト/弁当対応があると神)
- Wi-Fi&電源(アップロードの安定性/カメラ充電口数)
- 近隣の補給(コンビニ・自販機の位置/現金少額)
予約タイミング&セール攻略(2025)
- 新月期や連休は早割+リスク分散で2候補押さえ、直前に一本化
- 星まつり周辺は平日泊で混雑回避&価格安定
- 天気が読めないときは市街ベース→当日山に上がる機動戦
※道路・規制は当日情報が最優先。安全>夜遊び、でいこう。
モデルプラン
〈案内人ユイ〉“準備→当てる→温める”の三拍子で、夜を勝ち取ろう。
1泊2日:ロケハン→初夜勝負→翌朝リカバリー
チェックイン→補給(飲料・行動食)→スカイラインを上がりロケハン(駐車帯・退避・トイレ・風の通り)
1st:高原の開けで構図作り→ライト赤色固定→暗順応15分→“暗い窓”に合わせて短期決戦
薄雲や風が出たら2nd:風下の陰へ。露出は短め・連写でヒットを拾う
3rd:標高を下げる逃げ場で雲間勝負。寒さと眠気を感じたら撤退→温泉で体力回復
天候次第で夜明けの雲海へ切替、なければ下山→温泉&朝食→昼は周辺観光
2泊3日:高原→風下→標高を下げる“三段構え”
- 指数が中でも雲の縁を拾う練習
- 風の当たり方マップを頭に入れる
- 帰宿後すぐ現像→翌日の改善点をメモ
- 前夜の反省から構図を一点集中
- 風下ポイントへ移動するタイミングを前倒し
- 露出は短め連写→良フレーム採用
- 天候悪化なら観望+朝活に切替
- 雲が薄い時間だけ“点取り”で狙う
- 撤収は余裕を持って安全第一
悪天時の代替観光・温泉プラン
- 高湯・土湯・野地で湯→仮眠
- 濡れ物を乾燥室でリカバリー
- 夜の再挑戦に備えカロリー補給
- 夜明けの雲海・逆光稜線撮影
- 強風時は低標高の展望地へ
- 車窓からの安全観望に徹するのも◎
- 星図アプリで季節の星座を把握
- 衛星雲画像の“動き癖”を観察
- 次の新月期に向け宿と移動を仮押さえ
ユイの“体力セーブ術”
- 撮影は短期決戦→休憩を徹底
- 温かい飲み物で内側から発熱
- 眠気が来たら撤退。帰路の安全が最優先
Q&A
〈案内人ユイ〉気になってるとこ、先回りで答えるね。迷いは夜の敵だよ。
「浄土平 星空はいつが見頃?」
春〜初夏・秋が“抜け感”で有利。新月期優先で、半月以上でも月没後/月出前の“暗い窓”を狙えば十分勝機あり。
- 春:夜半〜明け方に天の川のコントラストUP
- 夏:天の川最盛。人出↑→ライト&声量を半分に
- 秋:透明度◎。風が出たら風下の陰で雲待ち
ユイの目安:指数は“参考”。雲画像の動き+暗い窓の2点で当てにいこ。
「月が明るい日はどう楽しむ?」
写真は“夜景+星”構図に寄せて、露出を短く。観望は月のクレーターや木星・土星を楽しむ日にチェンジ。
- 設定:8–12秒/F2.8–F3.5/ISO1600–2500
- WB:3800–4200Kで月光を中和
- 構図:稜線シルエット/地形カーブ/遠望の街明かりを点景に
ユイTip:月が沈む“30分前後”は空がドラマチック。狙い撃ちして撤退でも満足度高いよ。
「家族連れ・初心者の注意点は?」
短時間勝負+座れる装備が最強。寒さ・風・暗さのストレスを先に潰そう。
- 赤色ヘッドランプ固定(白色は足元のみ短時間)
- 折りたたみマット+ブランケット+保温ボトル
- 足元は滑りにくい靴/手袋は指先が動くもの
- 撤退基準を共有:寒い・眠い・怖い→帰る
ユイの合言葉:“見える光は出さない、出す光は見せない”。みんなの暗順応は宝だよ。
「星まつり期間の立ち回りは?」
日没前着→導線確保→会場から少し離れて撮影が吉。ピークは宵〜夜半、遅い時間は空きやすい。
- 会場内:観望優先。三脚は列から離す
- 撮影派:会場端〜暗部へ移動/赤色ライト厳守
- 持ち物:マット・防寒・行動食(並ぶ時間を想定)
ユイTip:レーザー案内の時間は撮影停止。光が止んだら一気に“短期決戦”。
「冬期通行止の時期の代替案は?」
山は閉じるので、標高を下げた開けか市街ベースで“晴れ窓”を拾う戦術に。
- 代替:高湯・土湯周辺の開け(表示厳守/私有地NG)
- 市街ベース:飯坂・福島市内で機動力確保→晴れ夜だけ山裾へ
- プランB:夜景+星/月景色で練習&機材チェック
道路情報・規制は当日最優先。無理はしない、星は逃げない。
持ち物リスト(“軽くて効く”厳選)
〈案内人ユイ〉重さは敵。効くやつだけ、スマートに連れてこ。
基本装備(観望&防寒の核)
赤色ヘッドランプ(USB)
暗順応を守る命綱。白色は足元だけ短時間。予備バッテリーも。
- 赤色固定/輝度は最小
- 手のひらで遮光して地面だけ照らす
防風シェル+薄手ダウン/フリース
浄土平は風が本体。まず風を切る、その上で温める。
- 首・手首・腰を塞ぐと効く
- レイン兼用の軽量シェルが万能
折りたたみマット&ブランケット
“座って待てる”と雲待ちがご褒美化。地面の冷えを遮断。
保温ボトル&行動食
温かい一杯で体温とメンタルが復活。糖質+塩分で集中力維持。
手袋(指先可動)&ビーニー
操作性重視の薄手手袋+耳を守るニット帽で体感温度を底上げ。
撮影装備(“歩留まりUP”セット)
カーボン三脚(中型・重し)
- センターポール最下げ+重し(袋に石)
- 脚は風上2+後1で踏ん張る
レンズヒーター+モバイル電源(2万mAh)
- 露点が気温に近い夜は常時ON
- ヒーターはフード外に軽く巻く
レリーズ/2秒セルフ・替えバッテリー/SD
シャッターショック対策と電源の冗長化で“1本目から当てる”。
養生テープ・クロス・大きめジップ袋
ピント固定・結露拭き・機材の簡易防水に即効。軽いのが正義。
ミニ三脚+クランプ+簡易リモコン
固定が9割。風がある夜は露出短め+連写でヒットを拾おう。
便利アプリ&オフライン準備
星座&天の川の位置把握
- 今夜の方角・高度を現地で即確認
- 夜はナイトモード(赤表示)で
衛星雲画像(アニメ)
- 動きを見て“雲の縁”の通過時刻を読む
- 電波弱い時はスクショ保存
月の出入・高度
暗い“窓”(月没後/出前)を先に決める。勝率が跳ね上がる。
オフライン地図・地形図
通信断でも現在地と退避ルートが分かる。夜の安心感が段違い。
道路/規制情報
開門・規制・通行止は当日情報が最優先。無理はしない。
緊急&セーフティ最小セット
反射板・非常停止板・小型ビーコン
“見られる安全”を常備。路肩停車は指定場所のみで短時間。
小型救急セット&カイロ
擦過傷・トゲ・冷え対策。保険証のコピーも一緒に。
緊急連絡&集合場所メモ
電池切れでも読める紙メモを。集合/退避ポイントを書いて共有。
出発前の5チェック(ユイの最終確認)
- 月の出入・暗い窓を決定
- 衛星雲画像の動きをスクショ保存
- 1st(高原)→2nd(風下)→3rd(標高↓)の候補を地図でマーク
- ライト赤固定/スマホ輝度最小/レンズヒーター準備
- 撤退基準を同行者と共有(寒い・眠い・怖い→帰る)
まとめ&次の一歩
〈案内人ユイ〉“準備8割”。月と雲と風を味方にして、最短で良い夜へ。
要点3行サマリー
- 新月期+暗い窓(月没後/出前)を先に決める
- 雲は“動き”で読む → 雲待ち15分×数回
- 風に負けない:風下の陰/標高を下げるを即実行
すぐ使えるナビ(タップで該当セクションへ)
出発直前チェック(30秒)
- 月の出入と暗い窓を再確認
- 衛星雲画像の最新スクショを保存
- 1st:高原/2nd:風下/3rd:標高↓の順で地図マーク
- 赤色ライト固定・スマホ輝度最小・レンズヒーター準備
- 撤退基準を共有:「寒い・眠い・怖い→帰る」
コメント